テレビCMでよく見かける消費者金融のアコム。
しかし、アコムからお金を借りたら最後、臓器を売ってでも返済しろとか、保険金をかけて東京湾に沈めるぞ…といった脅しを受けるんじゃないかと心配になるもの。
私も過去、消費者金融にそういった負のイメージを持っていたので、その気持ち、よくわかります。
そこで今回は消費者金融のアコムを専門家がわかりやすく解説。
その注意点や落とし穴をわかりやすくまとめるので、本当にアコムでお金を借りても大丈夫か心配な方は参考にどうぞ。アコムの実態がわかりますよ。
アコムの実態について:
早速、消費者金融アコムの実態を紹介していきます。
アコムは法律を守る消費者金融:
まず、アコムでお金を借りると金のネックレスのパンチパーマのおじさんが自宅にやってきてボコボコにされたり、「金返せ!」とペンキでいたずら書きをされたりするのかどうか…というと、これは100%心配ありません(苦笑)
その理由は単純で、いくらお金を返せなかったとしても犯罪が許されるわけないから。要はどんな理由があっても器物破損は犯罪ですし、拉致&監禁といった暴力も犯罪で間違いないのです。
- 間違い:
お金を返せない人間に人権はない(お金を返せないのだから器物破損や暴力は許される) - 正解:
お金を返せない人間にも人権はある(お金を返せなくたって器物破損や暴力は許されない)
さらに貸したお金が回収できなからといって保険金をかけて殺人なんてした日には、アコムが社会的制裁を受けるだけ。
週刊誌やワイドショーが連日のように騒ぎ立てることとなります。
消費者金融のイメージが悪い理由:
ではなぜ消費者金融の取り立てが暴力的なイメージなのかというと、これは間違いなくテレビドラマや映画の影響でしょうね。
たとえるならヤクザ映画でドンパチと銃撃戦が行われる演出とまったく一緒。
- 玄関にペンキで「金返せ」と落書き:犯罪
- いきなり車に押し込められ拉致監禁:犯罪
- 保険金をかけられ受取人はアコム:ありえない
- 臓器を取られて転売される:売り先などない
- 体に蜜を塗られ森林に放置:わざわざやらない
ストーリーを面白くするために暴力や器物破損が肯定されているだけに過ぎないので、現実世界では警察によって即逮捕となります。
過去のイメージを引きずってる場合も:
ほかにも1970~1980年代に問題となったサラ金時代のイメージを引きずってる方もいるかもですね。ワイドショーで怖い取り立てが話題になった時もありました。
しかし、下記引用部分もあるように1980年後半には暴力的な取り立ては規制され、通称もサラリーマン金融から消費者金融へと変更済み(引用元)。
1970年代後半から返済に苦しんで家出・自殺を図る顧客が増えつつあったが、それでもサラ金はあえて過酷な回収を続け、従業員の間には顧客の自殺を歓迎する雰囲気さえ存在した。仮に顧客が自殺しても、団信によって保険金を受け取ることができれば、結果的に回収ノルマが軽減されるからである。
こうした野放図な融資規模の拡大と強引な債権回収は、当然ながら社会的に問題視され、大蔵省をはじめとする行政も規制に重い腰を上げた。
1983年に貸金業規制法が制定されると、銀行も融資を絞り、一時は業界第2位のプロミスさえ破綻寸前にまで追い込まれるほどの「冬の時代」が続いた。
現在では1日の電話回数が制限されたり勤務先への訪問が禁止されるなど、非常にクリーンな業界となりました。
ご安心ください。
ヤミ金は暴力的な取り立てをしてくる:
ちなみに。
アコムは臓器を売れ、東京湾に沈めるぞ的な取り立てはしませんが、法律を守らないヤミ金からお金を借りてしまうとその可能性あり。
- アコム:法律を守る消費者金融
- ヤミ金:法律無視の怖い違法業者
彼らはもとより法律を守っていない違法業者。
人気漫画となった「闇金ウシジマくん」のような暴力は現実にありえるので、どんなにお金に困っても絶対にヤミ金からお金を借りちゃいけません。
詳しいその違いは下記記事を参考にどうぞ。
昔は類似した名前のニセ業者が多かった:
今となってはもう懐かしい話になりますが、2005年くらいまではアコムの集客力を少しでも盗もうと、中小の消費者金融業者があえて紛らわしい名前をつけて運営していたことも多かったんですよね。
例をあげるとAKOM、サコム、アコミス、マコムみたいな名前の金融業者がそれなりにあったように思います。
しかし、消費者金融業界を規制する法律である貸金業法が改正され、中小の消費者金融が一気に淘汰された結果、偽アコムはほぼ廃業済み。
- 貸金業法の改正前:偽アコムが多かった
- 貸金業法の改正後:偽アコムはほぼ廃業
今ではアコムと思ってお金を借りたらヤミ金だった…みたいな事例はかなり減っていると思うのでご安心ください(心配な方はこちらの公式リンクよりどうぞ)。
アコム利用が安心&安全な理由:
それでも尚、『そうはいってもアコムでお金を借りるのはまだ不安だなぁ…』と不安な方のために、アコムがいかに安心&安全な業者なのかをまとめていきます。
大手金融グループの企業であること:
アコムを利用するのが安全な理由、その1はアコムが三菱UFJフィナンシャル・グループに属する企業であること。
三菱UFJフィナンシャル・グループはメガバンクとして有名な三菱UFJ銀行、クレジットカード発行大手の三菱UFJニコス、大手総合リースの三菱HCキャピタルなどなど、名だたる企業が属している金融グループ。
所属グループ | 業種 | 企業名 |
---|---|---|
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG) | 銀行 | 三菱UFJ銀行 |
信託銀行 | 三菱UFJ信託銀行 | |
証券会社 | 三菱UFJ証券 | |
総合リース | 三菱HCキャピタル | |
クレジットカード | 三菱UFJニコス | |
消費者金融 | アコム |
アコムも2008年に連結子会社となり、それ以降は三菱UFJフィナンシャル・グループの消費者金融事業を担う中核企業となりました(引用元)。
アコムは、2001年8月に株式会社東京三菱キャッシュワンを、株式会社東京三菱銀行(現・株式会社三菱UFJ銀行)、三菱信託銀行株式会社(現・三菱UFJ信託銀行株式会社)などと共同設立以降、株式会社三菱東京フィナンシャル・グループ(現・株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ)と関係強化を推進、2004年3月に戦略的業務・資本提携を締結し、同社の持分法適用関連会社となりました。
2008年12月には、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の連結子会社となり、MUFGグループの消費者金融事業とカードローンにおける信用保証事業の中核企業となりました。
つまり仮にアコムが違法行為を行ってしまうと、アコムの看板だけでなく三菱UFJフィナンシャル・グループの看板までをも傷つけてしまうことに。
そういった事情があるので、アコムの安全性は非常に高いんです。
働いている人はただの会社員:
アコムを利用するのが安全な理由、その2はアコムで働いている人はただの会社員だから。
当然、反社会的勢力に所属する人であるはずもなく、みなさん同様にただ給与をもらって働いているだけの一般人なので、上司から『おいお前!○○がカネ返さないから家に行って骨の1本でも折ってこい!』なんて指示をされたところで出来るはずはありません。
- 法律に則った取り立て:社員でも実行できる
- 法律違反の暴力的な取り立て:実行できない
実行すればアコムだけでなく本人も罪に問われてしまうことでしょう。
みんな白シャツ&スーツ:
ついでにいうと、アコムで働いている社員はみんな白シャツ&スーツ。
イメージだとアロハシャツみたいな柄シャツに金のネックレス、そしてパンチパーマをした怖いおじさんが働いていると思いがちですが、そんな格好をしているアコムの社員は存在しませんよ(苦笑)
- 想像上の消費者金融社員:
アロハシャツ、金のネックレス、短パン、サンダル、パンチパーマ、タトゥー - 実際のアコム社員:
白シャツ、ネクタイ、威圧感のないスーツ、革靴、タトゥーなし
心配な方はアコムの有人店舗に足を運び、働いている人がどんな格好をしてるかを確認いただければなと思います(有人店舗は公式サイトより確認ください)。
アコムの創業は1936年:
アコムを利用するのが安全な理由、その3はアコムの創業が1936年とかなり古いこと(消費者金融業は1960年代から)。
アコムは1936年4月2日、神戸市生田区(現中央区)の三宮商店街で「丸糸呉服店」として創業しました。
創業者の故・木下政雄は、この商いをはじめるにあたって、「人を信頼する、人から信頼される」という相互信頼の精神を信条にしていくことを心に誓います。
これだけ長く生き残っているということは、それすなわち多くのアコム利用者がいたことを意味するので、仮にアコムが悪徳業者だったら現在に至るまで消費者金融業を続けてこれなかったものと思います。
まぁ社歴が長いからなんなんだ…といわれればそれまでですが、3~4年しか運営していない新興の消費者金融よりかはよほど信頼性が高いですよ。
東京証券取引所に上場中:
アコムを利用するのが安全な理由、その4はアコムが東京証券取引所に上場している企業だから。
上場時期は1994年に東証二部し、1996年には東証一部へ市場区分を変更(引用元)。
1993年10月、株式を店頭売買有価証券として日本証券業協会に登録しました。
その後、1994年12月、東京証券取引所市場第二部に上場し、1996年9月、市場第一部銘柄に指定されました。
現在では流通株式比率の低さから東証スタンダードへの上場となっていますが、20年以上も上場企業として活動しているだけでも信頼に値するのではないでしょうか?
反社会的勢力とのつながりがあったり、社会的制裁を受けるような企業ではないことがわかります(まぁ東京証券取引所の審査体制は甘いところがあるので上場企業だからといって100%健全とはいえないところはある)。
テレビCMを放送中であること:
アコムを利用するのが安全な理由、その5はテレビCMを放送してるってこと。
仮にアコムが違法行為を行っている消費者金融ならテレビ局やラジオの審査が長年に渡ってCMを放送するわけにはいかないため、テレビCMが流れている=少なくとも大きな問題が発生していない業者であると考えることは出来ます。
- 法律を守らない業者:テレビCMを流すのはなかなか難しい
- 法律を守る業者:テレビCMを継続して放送できる
また、一流芸能人を使ったテレビCMを放送できるのも安心材料。違法業者ではイメージ悪化を恐れる芸能人がCMに出演してくれません。
取り立ては電話がメインで家には来ない:
借りたお金を返せないと、『おいこら○○!家にいるのはわかってんだぞ、早く出てきて金返せや!』といった取り立てがやってくるんじゃないか。
そう思ってる方は多いんですが、実は取り立てが家に来る可能性はかなり低め。理由はシンプルで、取り立てに行くためには社員の人件費や交通費がかかりすぎるからです。
また、お金に困った人のところに「金返せ!」と取り立てに行くのは、逆に反撃を受けかねない危険な作業。
最悪の場合には、お金を返せない人が自暴自棄になって包丁を…なんて可能性だってあるわけですから、1人で訪問させるわけにもいかないのです。
- 人件費:2人セットで訪問させるので高くつく
- 交通費:営業所から遠いところに住んでると高い
さらにいうとせっかく訪問しても自宅にいなければただのムダ足。刑事ドラマじゃないので、その場に6~7時間張り込んで帰宅を待つ…なんてこともできません。
結果、大手消費者金融では効率を考え、電話による取り立てがメイン。
わざわざ取り立てに行く時はよほど大金を貸し付けているか、営業所近くに住んでいる場合くらいとなります(詳しくはこちらの記事参照)。
よくある質問とその答え:
ここで更に理解を深めてもらうために、アコムに関連するよくある質問とその答えをQ&A形式で作ってみました。
まだまだ疑問が残っている方はこちらも参考にどうぞ。
Q.アコムって闇金じゃないの?
この記事を読んでも尚、アコムが闇金かどうかわからない方もいそうなので、ここでしっかり断言しておきます。
アコムは闇金ではありません。
但し、アコムと見間違うような名称の闇金業者は少なからず実在するので、見分けがつかない方は下記公式リンクより申込をお願いします。
それで闇金からお金を借りてしまうことがなくなります。
サラ金や街金との違いは?
それじゃアコムは街金やサラ金なのかどうか、こちらは言葉のニュアンスによって正解とも不正解とも言える感じ。
人によっては街金=中小消費者金融のみを指す場合もあれば、アコムやアイフルなどの大手を含めて街金と呼ぶ人もいるためです。
あと、サラ金は消費者金融がもともと名乗っていた過去の総称。それゆえ、アコムはサラ金かどうかといえば、YESと言える気がします。
Q.アコムの金利ってボッタクリなの?
アコムの貸出金利がボッタクリかどうか…ですが、これはアコムが法律を守る業者である以上、貸金業法に定められた上限金利以上の金利は取りません。
まぁその貸金業法で定められた金利をボッタクリと呼ぶのであればその通りかもしれませんが、闇金のように法律を無視してトイチ(10日で1割の金利)やトサン(10日で3割の金利)を取るようなことはないのでご安心ください。
法律で定められた金利って?
ちなみに。
貸金業法で定められた金利は思いのほか低く、アコムのような消費者金融だと最大でも18%。
これは1年間借りっぱなしにした時にかかる金利なので、1ヶ月で返済するつもりがあるなら最大1.5%しかかからないことになります(下記図解は年率18%の場合)。
- 1万円を1ヶ月借りる:金利は最大150円
- 10万円を1ヶ月借りる:金利は最大1,500円
これを多いと思うか少ないと思うかは人それぞれ。ただ個人的にはかなり良心的な金利設定だと思いますね。
仮に友人&知人からお金を借りたら、その程度の「お礼」じゃゆるしてくれないでしょう。
※アコムの貸出金利は常に変動するので、公式サイトにてご確認ください。それでも法律で定められた上限金利以上になることはありません。
アコムはCSRに積極的:
みなさんが消費者金融に負のイメージを持っていたように、いわゆる「金貸し」な消費者金融は世間的に評判がよろしくないビジネスモデルです。
それゆえ、アコムは社会貢献活動にすごく積極的。
テレビCMで紹介されている「アコム“みる”コンサート物語」や「アコム青い鳥募金」といった活動に取り組んでいるのは、アコム側としても何もしなければ評判が落ちるのを理解しているからでしょう。
- 社会貢献活動に積極的:評判がよくなる
- 社会貢献活動に興味なし:評判が落ちていく
評判を気にしないような怪しい業者なら、わざわざこんな社会貢献活動なんてするはずもありません。
アコムは怖くない:
ここまで解説させていただいたように、消費者金融アコムは怪しい業者でもなければ、ヤミ金融ような法律を守らない業者でもありません。
それゆえ、必要に応じて使う分ならなんら問題なし。
お金をの返済さえしていれば取り立てを受けることもないので、利用の際は返済計画をきちんと立てた上で活用ください。
必要以上に借りてしまえば自己破産への片道切符になりますよ。
以上、アコムでお金を借りても大丈夫かどうかをわかりやすく解説(2022年版)!アコムを使う上での問題点や落とし穴をまとめました…という話題でした。
参考リンク:
アコム以外の消費者金融もあわせて検討したい方は、下記記事を参考にどうぞ。大手消費者金融を中心に紹介しています。