キャッシングの読みもの

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消費者金融とヤミ金を混同している人があまりにも多いので、その違いを解説!お金に困ってもヤミ金だけは絶対に利用してはいけません。

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ちょっと知っている人であれば『そんな馬鹿な!』と思われるかもしれませんが、消費者金融とヤミ金を混同している人ってかなり多い印象があるんですよね。

実際、ヤフー知恵袋を見れば、下記のような質問をすぐ発見できる状況あり。

決してくまなく探したわけではなく、ものの1分もあればこういった質問を見つけられることでしょう。

CMとか見ていて常々疑問に思っていたのですが、プロミスとかって闇金なんですか?

闇金って電柱とかに張ってある明らかに怪しそうなところなのかな・・・と思っていたのですが。

消費者金融や闇金融からお金を借りる時に必要なものって何がありますか?

身分証明書だけでいいですか?実印や給与明細など明かにいくつかの書類が必要でしょうか?

やみ金とはアコムやプロミス 武富士 レイクなどのことですか?

またこれらの場所で借り入れするなら保証人は必ず必要ですか? 必要な会社とそうでないヤミ金会社があるのでしょうか?

これ以外にも『(消費者金融名)+ヤミ金』で検索すればヤフー知恵袋に限らず、ごまんと類似した質問が存在するところを見ると、みなさん、ガチでよくわかっていない。

そこで今回はキャッシング初心者の方を対象に、ヤミ金と消費者金融の違いをざっくりと解説したいと思います。

消費者金融は怖い…と思っている方は是非、この記事を読んでその実情を理解してみてくださいね。

消費者金融、サラ金、ヤミ金、街金の違い:

ざっくりとその違いを解説:

早速、カンタンニ消費者金融、サラ金、ヤミ金、街金の違いを解説するとこんな感じ。

  • 消費者金融
    法律に則ってお金を貸している業者。
  • サラ金
    過去、使われていた消費者金融の呼び方*1
  • 街金(まちきん)
    小規模な消費者金融。違法業者であることも。
  • ヤミ金
    法律を無視してお金を貸す業者。いわゆる犯罪者。

ご覧のように消費者金融=サラ金ではありますが、消費者金融=ヤミ金ではありません。

法を守っているか、無視しているかの違い:

次に消費者金融とヤミ金の違いをざっくりと解説するなら、法律を守りながらお金を貸してくれるのがアコムやプロミスといった消費者金融で、法律を無視してトイチ(10日で1割の金利を請求する)などでお金を貸すのがヤミ金です。

  • 合法的な業者:消費者金融
  • 違法業者:ヤミ金

合法な業者が消費者金融、違法業者がヤミ金

合法な業者が消費者金融、違法業者がヤミ金

そして街金と呼ばれるようなところはどちらにも明確に属さない、グレーな業者さんであることが多い状況あり。

法律に則ってお金を貸してくれる良心的な業者もあれば、ブラックに限りなく近い傾向が強いところもあるので、その見極めができる自信がない方は使わないほうが無難でしょう。

触らぬ神に祟りなし…です。

消費者金融を使うのも危ないんじゃないの?

ここまでで合法的にお金を貸してくれるのが消費者金融で、違法にお金を貸すのがヤミ金である…というところまではご理解いただいたかとは思いますが、では、消費者金融でお金を借りることは本当に安全なんでしょうか?

これについては率直なところ、中規模&小規模な消費者金融の中には、法律に則ってお金を貸しますよ…といいながら裏でグレーなことをやっている会社があるにはあります。

しかし、大手消費者金融と呼ばれるアコム、プロミス、アイフルあたりであれば、まるで銀行からお金を借りるかのように「ビジネス」としてお金を貸してくれるのでご安心ください。

  • 大手消費者金融:銀行のようにお金を貸してくれる
  • 名前を聞いたこともない中小消費者金融:グレーな場合も

少なくともこの大手消費者金融からお金を借りる場合には、みなさんが想像しているような夜中にパンチパーマのおじさんが家のドアを叩くとか、1日100回以上も携帯電話に着信が入っているとか、更にはドラム管にコンクリート詰めにされて東京湾に沈められるとかは絶対にありません(苦笑)

闇金業者には常識は通じない:

反面、ヤミ金業者は違法業者なので、そういった法律で禁止されているような取り立てを行ってくる場合あり。

下手をすると拉致監禁や暴行など、身の危険を感じることまでされるケースもありえますので、ヤミ金は絶対に利用しないようにしてください。

たとえるなら犯罪者からお金を借りるようなものです。

比較項目 大手消費者金融 ヤミ金
合法か違法か 合法業者。貸金業法にのっとってお金を貸してくれる。 違法業者。法律で定められたルールを全く守らない。
貸出金利 最大年利18%程度。借入額によってはもっと低い金利で貸してくれる。年利20%以上の金利で貸し出すことはない(違法金利にあたるため)。 ソフト闇金と呼ばれるような業者でも貸出金利81%以上。場合によってはトイチで年利365%やトサン、トゴと呼ばれる年利1,000%以上の金利を請求されることも。
取り立ての厳しさ 合法的な取り立てのみ。着信は1日3回まで、夜20時以降の取り立て禁止など厳格なルールがある。 そもそも法律を守らないので、脅し、拉致、暴力など様々な取り立てをされる可能性がある。また、自分だけでなく家族等にも同様の被害が出ることも。
取り立て対象 契約者本人のみ。家族や兄弟、恋人への取り立ては法律で禁止されている(自主的に家族が返済する場合は除く)。 お金を借りた本人以外にも被害が出ることも。家族だけでなく、同僚や近所の住んでいる方に被害が出る場合もある。
取り立てる人 上場企業に勤めている会社員が担当。格好は白シャツ&スーツであることが多い。 柄シャツ&金のネックレスなどの、威圧的な人間が取り立てに来る。

この比較表を見ていただければ、ヤミ金からだけはお金を借りてはいけない理由がお分かりいただけるのではないでしょうか?

大手消費者金融の利用者数は驚くほどに多い:

あと、大手消費者金融を使うのが怖い…と思っている方に、ちょっと安心できるデータも置いておきます(詳しくはこちらの記事でも紹介しています)。

名称 貸付残高 会員数
アコム 7,972億円 148万人
SMBCグループ(プロミスやSMBCモビット) 7,607億円 134万人
アイフル 3,417億円 79万人

あくまで2018年時点での数字ではありますが、アコム、SMBCグループ、アイフルの3社だけで300万人以上の利用者がいる状況。

日本の成人人口で考えると、だいたい老若男女あわせて30人に1人くらいが大手消費者金融を使っている計算になります。

これを多いと見るか、少ないと見るかは人それぞれ。

ただこういった多数の利用者を抱えているからこそ、大手消費者金融は1人の利用者に違法な取り立てをして業務停止命令を金融庁から受けることは出来ないのですね(下記公式サイトもチェックしてみてください)*2

大手消費者金融:

仮に脅しや恐喝といった取り立てをしてしまえば、莫大な費用をかけてテレビCMを流してる効果が薄れてしまうだけとなります。

低金利のところからお金を借りれると思っていると:

時々、雑誌や新聞などに大手消費者金融よりもかなり低い金利が表示されている貸金業者が掲載されていることがありますが、これらの広告は「おとり広告」である可能性大。

要するに魅力的な金利を提示して利用者を集めようとしているだけなので、どんなに金利が低くても利用しないようにしてください。実際にその金利でお金を貸してくれることはありません。

こう書くと『いやいや、それでももしかしたらキャンペーン期間として低金利で貸してくれてるかもしれないだろ?』と思うかもしれませんが、キャンペーンだろうがモニターだろうが、資金力のない中小消費者金融が低金利でお金を貸せるはずがない…というのが私の見立て(低金利で貸せる=低金利でお金を調達できてるってこと)。

  • 大手消費者金融:銀行から低金利でお金を調達できる
  • 中小消費者金融:銀行から借りる金利が高い

そのため、金利の低くさだけで聞いたこともないような業者からお金を借りるのは危険ですよ。詳しくはこちらの記事にまとめてあるので参考にどうぞ。

ヤミ金は絶対に利用しない:

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最後に。

消費者金融からひと通りお金を借りて、もうこれ以上返済できない!となった時、人は藁にもすがる思いでヤミ金からお金を借りてしまうようですが、もうここまで来るとすべての借金を完済することなんて不可能な話。

だったらヤミ金から借りて怖い思いをするくらいなら、借りる前に自己破産などの債務整理を検討してください。

大事なことなのでもう一度。ヤミ金から借りるくらいまで借金が膨れ上がったら、闇金を使わずに債務整理。これに限ります。

そのほうが精神衛生上でもマシですし、ヤミ金からお金を借りると大げさではなく、家族や知人友人まで犯罪に巻き込まれることがあるので、取り立て以外にもストレスは半端ないですよ。

  • 大手消費者金融からの借入:自分ひとりの責任で終わる
  • ヤミ金の利用:知人や家族だけでなく、会社にも迷惑がかかる

…と強めに書いても借りてしまう方は借りてしまうので、ヤミ金による取り立てで一家心中をした事件も引用しておきます(こちらより)。

2003年6月14日未明、大阪府八尾市の主婦(当時69歳)と夫の清掃作業員(当時61歳)と主婦の長兄(当時81歳)の3人が、西日本旅客鉄道(JR西日本)関西本線の踏切で電車への投身自殺する心中事件が発生。

主婦は自殺する直前に、闇金融による法外な利子と執拗な取り立てを苦にしていたことを書いた遺書を残していた。

親族の入院費などがかさんで、自己破産した主婦は同年4月8日に090金融をしていたヤミ金融業者から1万5000円を借りた。

しかし、その直後からヤミ金融業者は主婦宅だけでなく主婦のアルバイト先や友人宅や無関係の周辺住民の家にも連日電話をかけ続けるなどの脅迫的な取り立てをしていた。

法外な利子で借金が膨らみ、現金15万3000円を指定する金融口座に振り込んでも、利子だけで毎週1万5000円を支払う状態に追い込まれていた。

これを読んでも尚、あなたはヤミ金からお金を借りますか?私なら絶対に手を出しません。

返済できる予定があっても利用はダメ:

加えて「別にヤミ金からお金を借りても、別に返済できる予定があるから大丈夫だろ!」と安直に考えてる方も注意。

彼らは返済しようとしても、あの手この手で返済を受け付けてくれないので、結果的に借金が雪だるま式に膨らみ、返済不能になることもありえますよ。

  • 返済できない場合:法外な金利を負担させられる
  • 返済できる場合:なんだかんだで完済させてくれない

もはやヤミ金とは繋がったら終わり…です(お金の返済に行き詰まってる方は下記記事も参考に)。

news.cardmics.com

現金化業者も使ってはダメ:

ついでにもうひとつ忠告しておくと、消費者金融からお金を借りることに抵抗がありすぎてクレジットカード現金化を利用してしまう方もいますが、これもほんと危ないです。

クレジットカード現金化は中小業者が入り乱れている状態で、法律が整備されていないほぼ違法状態な業態。

そのため、中にはヤミ金なども多数、紛れ込んでいる状態なんです(下記リンクのように、国民生活センターも絶対に利用しないように薦めています)。

クレジットカードで現金化するとうたって、クレジットカードのショッピング枠で商品等を購入させ、それを業者が買い取ることで消費者に現金が渡るという買取屋による「クレジットカード現金化」の相談が近年増加している。

また、最近は消費者にキャッシュバック付商品をクレジットカード決済で購入させ、購入した商品とともに現金を渡すというキャッシュバック方式による手口も増加してきた。

こうした「クレジットカード現金化」を利用することは、クレジットカード契約に違反する行為であり、また、消費者自身も思わぬトラブルに巻き込まれるおそれがある大変危険な取引である。

このようにうかつに現金化業者に手を出すと取り返しのつかないことになるので、ヤミ金同様にクレジットカード現金化も絶対に使わないようにしてくださいね(被害に合う方が1人でも減るように、周りの方にも教えてあげてください)。

以上、消費者金融とヤミ金を混同している人があまりにも多いので、その違いを解説!お金に困ってもヤミ金や現金化業者だけは絶対に利用してはいけません…という話題でした。

参考リンク:

そうはいってもすぐにお金が必要なんだよ…って場合には、クレジットカードの即日発行もあわせて検討してみてください。

クレジットカードで上手に支払いを先送りにして、無理のない返済計画をたててもらえればと思います。

news.cardmics.com

*1:お金を貸す人や業者のことを全般をサラ金と呼ぶ場合もあるので、サラ金=街金やサラ金=ヤミ金である可能性もあります(最近では、違法性を含む意味で使われることが多い言葉です)。

*2:ちょっと前に報道番組で話題になったような、脅迫電話のような取り立てをされることはなくなりました。ああいったテープがテレビで放送されてしまうと、消費者金融のイメージが一気に悪くなるので、消費者金融としても過度な取り立てを自粛しているのです(法律を遵守した取り立てをしている)。

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